第85回釣行記

2010年10月24日 日本海

「今回の日曜日は今年最後で最大のアオリイカ釣りのチャンスらしいです。」

と、ある方面から連絡が入った。

今年になってアオリイカ釣りに目覚めたわたくしは、 このささやきを聞き逃すはずがない。

イカ釣りがこれほど「魅力ある奥深い釣り」であるということを 不覚にもこの歳になるまで知ろうとしなかったという呑気さに

我ながら腹立たしさを感じていたものの これからの釣り人生に新しいレパートリーが1つ増えたことに

逆に喜びを感じなければならないと、思っていた矢先にこの一報である。

今年は例年になくアオリイカが良く釣れているようで そんな中でも”爆”が期待される潮回りらしいのである。

こうなれば、家事があろうと 仕事が飛び込もうとおかまいなく イカの海を目指すのが正しいボートマンであろう。

現地へはいつものように前乗りし ゆるんだ頬を押さえながら仮眠する。

今回はドーリーの故障で修理中の空海丸さんとタンデム。

風来坊丸さん、げんごろう丸さんと夜明けと同時に出港。前回と同じイカポイントにボートを向ける。

穏やかな日和、波風なく何の心配もせずミニボート釣りができる最高のコンデションである。

最近、一番反応のいいエギカラーを風来坊さんから聞き出して、期待を込めての・・・第1投、そりゃ〜っ!!。

あれっ・・・で、、、第2投。

おかしいな・・・ で、、、、 第3投。

4投、5投、678投・・・・10投・・・・20投。

ふっ〜〜で、30投目くらいだったか フォール後の1度目のシャクリですっごい重みを感じる。

思わず「おおおおおっ〜〜乗ったぁ〜〜〜」

と、叫んでしまった。 けれど ぬぉぼ〜〜と重い感触だけで リールを巻いても「生態反応」がない。

なので  「わ、わかめですわぁ・・・・」と、叫びなおす。

「がっかりやなぁ・・・・」と思いながら重たいリールを空向いてしこしこ巻く。

やおら空海さんが「あれっ、釣れてるんとちゃうのん」と・・・・。

「アッ ツレテルワ・・・」。 で、エギにくっついていた元気の無いイカがこれ。

今日は2人でこれ1杯でありました。



どうやら今日は「今回の日曜日は今年最後で最大のアオリイカ釣りのチャンスらしいです。」

の「らしい・・・」というキーワードを割り引いて聞いていたようである。

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