第113回釣行記

2011年12月10日 和歌山北部

この時期になって再びタチウオの活性が上がってきた「らしい。」

今日は、げんごろう丸さんと和歌山の海へ出かける。

夜明けの1時間前に2人とも現地到着。気合が入ってるな。でも、気温は2℃。「寒いぃぃ、、、ホンマに寒いわぁ・・・。!!」

そこで、思いっきり着こんで出発の用意をしていると体は暖まってくる。おまけにカイロを背中と腰に合計6枚貼ったから

体から湯気が出てきた。 こんどは、「アツッ、暑、・・・あついわ 背中・・」といいながら出港する!!

エンジン1発始動・・、のつもりが何度スターターを引いても掛からない。エイコラ、エイコラと引き倒すが エンジンは音無しの構え。

体から更に湯気が噴き出す。「困ったことになりそうだなぁ・・」と呟いて、よくよくエンジンを見たら燃料コックが「閉」の位置。

「オッサン、タノムわ!!」と、自分で自分にツッコミを入れておく。

自分に励まされたオッサンは頭から蒸気を出しながら いつものタチウオポイントを目指すが、いつもと様子がおかしい。ポイントには誰もいない。

「へへへっ、貸し切りで釣りできるやん」と、嬉しそうな顔をして仕掛けを投下!!

魚探には、微かながらタチウオらしい反応が写っているが それはまばら。2時間ほど頑張るも2度餌を持って行かれただけで、ずっと沈黙。

そのうち、げんサンも見えなくなってしまった。大馬力のげんごろう丸は 一瞬目を離すとあっという間に視界から消え去るのである。

移動しながらテンヤを下す。"タチウオいないなぁ〜"と一人つぶやいていた時、げんサンから連絡あり。 「沖ですよ〜〜 釣れてますよ〜〜」 

その「沖」とは、肉眼では見えないくらいの沖であった。大型ボートのスパンカーが水平線に見え隠れするほどの遠方。

30分ほどかかって その「沖」に着いた。仕掛けを投下、すかさず小さなア・タ・リ!! 5つほど数えて次のアタリで合わせる。

獲物の頭骨に完璧にフッキング。根がかりのようにテンヤは微動だにしない。代わりに竿が大きく弧を描く。そこからリールを巻きはじめる。

テンヤは真下に引き込まれる。竿を立てるとドラグが滑る。さらに巻く。引かれる。この瞬間が「あーーしあわせ・・」である。

何度も大きな絞め込みを味わい 恍惚状態になったおっさんは60mの海底から獲物を抜きあげる。

タチウオはまさに「光輝く太刀」そのもの。金属質の眩しい輝きで、クーラーボックスに収めるのがもったいないほど。

持つべきものは良い友・・である。げんサン情報のおかげで そのあとタチウオは食い続け 今年2度目の"ツ抜け"を達成する。

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